のっぴきならないの語源・由来
のっぴきならないの「のっぴき」は、「退き引き(のきひき)」が音便化された語。「退く(のく)」も「引く」も、避けることや逃れることを意味する。それに打ち消しの「ならない」が付いて、避けることも退
のっぴきならないの「のっぴき」は、「退き引き(のきひき)」が音便化された語。「退く(のく)」も「引く」も、避けることや逃れることを意味する。それに打ち消しの「ならない」が付いて、避けることも退
酷いは、人としての道理に外れていることを意味する漢語「非道(ひどう)」が形容詞化された「非道い」が語源である。そこから「非常識だ」の意味になり、「残酷だ」「むごい」などと、しだいに意味が悪くなり、
「メリハリ」は、邦楽用語の「メリカリ」が転じた言葉です。この「メリカリ」は、低い音を「減り(めり)」、高い音を「上り・甲(かり)」と呼んでいました。一般的には「減り」は「減り込む」などで使われる言葉で
発破をかけるの「はっぱ」は、鉱山や土木工事などで爆薬を使って爆破することや、それに用いる火薬を表す。発破のように激しく力強い言葉をかけるところからたとえて、「発破をかける」と言うようになった。
すべては、多くの物をひとつにまとめる意味の動詞「統ぶ(すぶ)」「統べる(すべる)」の連用形に、接続助詞の「て」が付いた語。古くは、「一般的にいって」「総じて」の意味や、下に打ち消しの語を伴って「全
手をこまねくの「こまねく」は、「こまぬく」が音変化した語で、漢字ではどちらも「拱く」と表記する。「こまぬく」は、両手の指を胸の前で組んで挨拶する中国の敬礼の一で、腕組みをするという意味もある。
大切は「大いに迫る(切る)」「切迫する」の意味を漢字表記し、音読みさせた和製漢語。「緊急を要するさま」の意味から、平安末期には「肝要なさま」の意味で「大切」が用いられた。中世には「かけがえのな
月は満月で丸く、スッポンも同じように甲羅が丸く、丸い点では共通する。しかし、月は美しい象徴であるのに対し、スッポンは汚い泥の中にいて顔も醜いことから、月とすっぽんは、比較にならないほど違うものたと
もったいないは、和製漢語「勿体(もったい)」を「無し」で否定した語。勿体の「重々しさ」「威厳さ」などの意味から、もったいないは「妥当でない」「不届きだ」といった意味で用いられていた。転じて、「
単刀直入の出典は、中国宋代の『景得伝灯録』による。本来、単刀直入は一本の刀を握り締め、たった一人で敵陣にまっしぐらに突入して斬り込むことを意味した。まっしぐらに突入する意味から派生し、すぐに本
図々しいは「図(づ)」を重ねて形容詞化した語で、「づうづうしい」が本来の形。「企み」「計画」などを意味する漢語「図」から、「図に乗る」や「図に当たる」などの日本的用法が生まれ、それに関連付けて「図
元も子もないの「元」は元金、「子」は利子のこと。投資をして利子を得るはずだったが、それどころか元金も全て失くしてしまうことを「元も子もなくなる」と言った。そこから、金銭的なことだけではなく、無