珍しいの語源・由来
珍しいの本来の語形は「めづらし」で、賞賛することを表す動詞「めづ(愛づ)」の形容詞形である。「めづ」に賞賛の意味があるように、「めづらし」は「もっと見ていたい」「素晴らしい」といった感情を表す語で
珍しいの本来の語形は「めづらし」で、賞賛することを表す動詞「めづ(愛づ)」の形容詞形である。「めづ」に賞賛の意味があるように、「めづらし」は「もっと見ていたい」「素晴らしい」といった感情を表す語で
滑稽の語源には、「滑」は「なめらか」、「稽」は「考える」の意味とする説。「稽」は酒器の名で、酒器から流れ出るように、弁舌が滑らかであることからとする説。「滑」が「乱」、「稽」が「同」の意味で、
面黒いは、「おもしろい」と「つまらない」の相反する意味で用いられた言葉である。おもしろい意味の面黒いは、近世江戸の通人や職人が使っていた。面白いの「白」をもじって「黒」にし、「面白い」をし
つまらないは、動詞「詰まる(つまる)」に打ち消しの助動詞「ない」がついた「詰まらない」。「詰まる」は動けなくなる状態のほか、行動や思考が行き詰る状態も意味する。そこから、「納得する」「決着する
しょうもないは、本来「しようもない(仕様もない)」で、発音のしやすさから変化したもの。「仕」は当て字で、動詞「為る(する)」の連用形「し」。「仕様」は「するさま」のことで、方法や手段を意味した
本来の漢語では、本籍を離れ住みかを定めずさまよい歩く人、流浪人を「浪人」と言った。律令国家においては、租税の負担から逃れるため、本籍地から逃亡する者を意味した。中世以降は、主家から去ったり失う
絆されるは、動詞「絆す(ほだす)」に受け身の助動詞「れる」が付いた語。絆すには、馬などを綱で繋ぎ留めるほか、人の自由を束縛する意味がある。自由を束縛されるという意味から、絆されるは情に縛られる
現代では、素晴らしいは非常に好ましいさまに用いられるが、近世江戸には「ひどい」「とんでもない」といった意味で、望ましくない意味を示す語であった。すばらしいは、「狭くなる」「縮まる」という意味の動詞
愛嬌は本来「愛敬(あいぎょう・あいぎゃう)」で、慈しみ敬う意味の仏教用語であった。室町時代頃から、清音の「あいきょう」が用いられるようになり、中世後期頃には清音が多く用いられるようになった。こ
美しいは、上代では妻子など自分より弱い者に対して抱くいつくしみの感情を表した。『万葉集』には、「父母を見れば尊し妻子見れば米具斯宇都久志(めぐしうつくし)」とある。平安初期以降、うつくしいは小
うぶの語源には、「うむ(産む)」の意味からと、初々しいなどの「うい(初)」からとする説がある。ただし、「うい」の語源も「うみ(生み・産み)」や「うむひ(生む日・産む日)」とされ、いずれも「産む」に
娘の「むす」は、「生じる」「発生する」「生まれる」などを意味する「生す・産す(むす)」。この「むす」は、国歌『君が代』の歌詞「苔のむすまで」の「むす」と同じである。娘の「め」は、「女(め)」の