やにわにの語源・由来
やにわには、名詞「矢庭(やには)」と助詞の「に」からなる「やにはに」が、ハ行音変化で「やにわに」となった語。「矢庭」は、矢を射ている場所のことで、助詞の「に」が付くことで、「その場に」「矢場を去ら
やにわには、名詞「矢庭(やには)」と助詞の「に」からなる「やにはに」が、ハ行音変化で「やにわに」となった語。「矢庭」は、矢を射ている場所のことで、助詞の「に」が付くことで、「その場に」「矢場を去ら
元は荷物や人を駄馬に乗せて運ぶ際の運賃のことを「駄賃」と言い、運賃をとって荷物を運ぶ馬のことは「駄賃馬(だちんうま)」と言った。馬に乗せて運ぶだけの仕事に対する賃金の意味から転じ、簡単な仕事に対し
ニックネームは、英語「nickname」からの外来語。「付け加えられた名前」を意味する中期英語の「an ekename」が、「a nekename」の構成と解釈されるようになり、「nickname
辻褄の「辻」は、裁縫で縫い目が十字に合う部分のこと。「褄」は、着物の裾の左右両端の部分のことで、辻褄はいずれも合うべき部分を意味する。そこから、道理などが合うことを「辻褄が合う」、ちぐはぐなこ
合点は、和歌・連歌・俳諧などで、優れた作品に「〽」「○」「・」などの印をつけることを「合点」と言ったことに由来する。和歌に点をつけることを「点を合ふ」と言い、それを変体漢文で「合点」
一粒万倍は、一粒の種が何倍もの稲穂になるということから、わずかな元手で多くの利益を上げることや、もったいないという気持ちを表す。また、たとえとなっている「稲」の異名としても使われる。一粒万倍の
浮世の「うき(浮)」は、「苦しい」「辛い(つらい)」を意味する「憂し」の連用形「憂き」が本来の形で、平安時代には「つらいことが多い世の中」をいった。やがて、仏教的思想が定着しその厭世観から、この世
近世の公文書に同居人の肩書きとして、「◯◯方居候」などと記したことから出た語。「居」は「存在する」「居る」の意味、「候」は「あり」の謙譲語で「であります」「でございます」を表し、「居ります」が居候
割り勘は、「割り前勘定」の略。前は「分け前」や「三人前」など、それに相当する分量・金額を表す接尾語で、「割り前」は割り当てる金額の意味。「勘定」は代金を支払うことや、その代金を意味する。「
漢字の「不束」は当て字で、ふつつかは「太束(ふとつか)」が転じた言葉。古くは、「太く丈夫なさま」を意味し、非難の意味を含む言葉ではなかった。平安時代に入り、優美繊細の美意識が浸透したため、太い
ピカイチは、花札用語で手役のひとつに由来する。その手役とは、初めに配られた七枚の札のうち二十点の札が一枚だけあり、残りの六枚が全てカス札の場合、同情点を四十点ずつもらえる役のことである。二十点
一目散は、「一目瞭然」など、ただひと目見ることを表す「一目」と、漢語「逸散(いっさん)」が合わさった語であろう。日本では「逸散」を「一散」とも書き、「一目散」と同じ意味で用いられる。わき見をし