いただきますの語源・由来
「いただき」は、動詞「頂く・戴く(いただく)」の連用形。山や頭の一番高いところを「頂(いただき)」と言うように、本来は「いただく」は頭上に載せることを表した語である。中世以降、上位の者から物を
「いただき」は、動詞「頂く・戴く(いただく)」の連用形。山や頭の一番高いところを「頂(いただき)」と言うように、本来は「いただく」は頭上に載せることを表した語である。中世以降、上位の者から物を
あかつきは「あかとき(明時)」が転じた語で、奈良時代には「あかとき」と言い、平安時代から「あかつき」が用いられるようになった。古くは、朝を中心とした時間区分ではなく、夜を中心とした時間区分のひとつ
現在では「嬰児」が一般的な表記となっているが、本来は「緑児」と書き、古くは「みどりこ」と末尾が清音であった。赤ん坊を「みどりご(みどりこ)」と呼ぶのは、大宝令で三歳以下の男児・女児を「緑」と称する
乙は、十干の一つで甲に次いで二番目。「甲乙つけがたい」の「乙」は、「甲」を第一位としたときの二番目にあたることからいう。邦楽では、「甲」に対して一段低い音を「乙」といった。江戸時代、こ
天下りは、動詞「天下る(天降る)」の連用形の名詞化。「天下る」は神が天上界から人間界に降臨する意味の言葉で、『万葉集』にも「葦原の瑞穂の国を安麻久太利知らしめしける」と見られる。明治時代以降、
あまねくは、形容詞「あまねし」の連用形が副詞化した語。「あまねし」は、広く行き渡ったさまを表す語で、「あま」は「あまた(数多)」や「あまる(余る)」などの「あま」と同源であろう。「あまねし」の
あけぼのは「あけ(明)」と「ほの(ぼの)」の語構成。「ほのぼのあけ(仄々明け)」とも言うように、「ほの」は「ほのぼの」「ほのか」などと同源で、夜が明け始め、東の空がほのかに明るんでくる状態が「あけ
メンターは、ギリシャの詩人 ホメロスが書いたといわれる叙事詩『オデュッセイア』に登場する老賢人の名「メントール(Mentor)」に由来する。メントールは、オデッセウスがトロイに遠征の際は王子テレコ
はやての「はや」は「早い」の意味で、「て」は「風」を表す。漢字では「疾風」のほか「早手」とも書き、「はやち」とも呼ばれる。「風」を「ち」と読む例は、「東風(こち)」に見られる。江戸時代には
造詣の「造」は、「ある所まで届く」「いたる」の意味を表す。「詣」も「高い所まで行き着く」「いたる」の意味がある。この二字を組み合わせた「造詣」は、「ある所に達する」の意味から、学問や技芸が高い
しぐれの語源には、「しばしくらき(しばらくの間暗い)」や「しげくくらき(茂暗)」など、一時的に暗くなるところからとする説。「あらし(嵐)」の「し」や「かぜ(風)」の「ぜ」と同じく、「し」は「風」を
ケレン味の「ケレン」は、江戸末期、歌舞伎で宙乗りや早替りなど、大掛かりで奇抜な演出をいった演劇用語から一般に広まった言葉。それ以前は、他流の節で語ることをいった義太夫節の用語で、「正統でない」「邪