粗相の語源・由来
粗相は、仏教語の「麁相(そそう。旧かなは「そさう」)」を語源とする説がある。「麁相」とは、人の「生・住・老・死」のこと。事物の無常な姿をとらえた「生・住・異・滅」の四相にならったもので、「麁四
粗相は、仏教語の「麁相(そそう。旧かなは「そさう」)」を語源とする説がある。「麁相」とは、人の「生・住・老・死」のこと。事物の無常な姿をとらえた「生・住・異・滅」の四相にならったもので、「麁四
懇ろは、上代には「ねもころ」と言い、「ねもころ」が変化して「ねむころ」となり、更に「ねんごろ」へと変化した。「ねもころ」の語構成は、「ね(根)」+「もころ(如)」か、「ね(根)」+「も(助詞)」+
垢抜けは、垢や汚れが落ちてさっぱりしていることを「垢が抜ける」と言ったことから、「素人臭い」や「田舎臭い」の「臭い」を「垢」に見立てたものである。同義語に「灰汁が抜ける」もあり、ともに江戸時代から
極楽とんぼの「極楽」は、安楽で何の心配もない場所や境遇。「とんぼ」は昆虫のトンボのことで、極楽とんぼは、のんきに生活している者を極楽を飛ぶトンボのようなものとたとえた言葉である。現代ではあまり
ふぐりの漢字「陰嚢」は当て字で、本来の読み「いんのう」である。ふぐりの語源には、「フクラグ(脹)」の意味、「フクレククリ(脹括)」の意味などあるが、「フクロ(袋・嚢)」の意味であろう。形や色が
よすがは、「寄せるところ」を意味する「寄す処(よすか)」に由来し、古くは「よすか」と清音であった。身や心を寄せるところは、頼りにするところでもあるため、頼みとする人も「よすが」と言うようになった。
身体を水で洗い清めることから、禊は「ミソソギ(身滌・身濯)」の約と考えられる。「ソソギ」は「すすぐ(そそぐ)」の連用形が名詞化した語で、水で洗い清める意味から、「汚名をそそぐ(すすぐ)」など罪や穢
コース料理を食べていると、締めのパンやごはんが来る頃にはもうお腹いっぱいで食べられない…ということがありますよね。「普段ならもっと食べられるのに!」と悔しい思いをする人も多いのではないでしょうか。
よばいは動詞「呼ばふ」の連用形「呼ばひ」が名詞化した語で、「夜這い」と書くのは当て字。上代から見られる語で、本来、男性が女性のもとに通い、求婚の呼びかけをすることを「よばい」と言った。「よばい
因果は仏教語で、「原因と結果」を意味するサンスクリット語「hetu-phala」の漢訳。仏教では、よい行為(善因)には善い報い(善果)が生じ、悪い行為(悪因)には悪い報い(悪報)が生じることをいう
グロテスクは、フランス語「grotesque」からの外来語。「grotesque」は、15世紀にローマの地下遺構で発見された古代の模様に由来し、イタリア語で「古代遺跡」「洞窟」を意味する「grot
坩堝は「いるつぼ(鋳る壺)」の約、もしくは「ろつぼ(炉壺)」が転じた語と考えられる。「興奮のるつぼと化す」など、熱気に溢れた状態を表す「るつぼ」は、坩堝の中が灼熱の状態にあることからの比喩的な表現