偽の語源・由来
にせは、「似せる」「真似る」などを意味する動詞「にす(似す)」の連用形が名詞化した語。似せることが必ずしも悪い意味とは限らないように、本来「にせ」という語に悪い意味は含まれていなかった。鎌倉時
にせは、「似せる」「真似る」などを意味する動詞「にす(似す)」の連用形が名詞化した語。似せることが必ずしも悪い意味とは限らないように、本来「にせ」という語に悪い意味は含まれていなかった。鎌倉時
苦肉の策の「苦肉」は、敵をあざむくために自分の身(肉)や味方を苦しめることを意味した。これは、人は自ら傷つけることはなく、他人に傷つけられるものなので、傷つけられた人を信用してしまうといった心理を
地団駄を踏むの「地団駄」は、「地踏鞴(じだたら)」が変化した語。「地踏鞴」は、足で踏んで金属の精錬・加工に必要な空気を送り込む大型の送風器のこと。これを踏むさまと、激しく地面を踏み鳴らすさまが
こんにゃくは、奈良時代に薬用として中国から伝来した植物で、漢語の「蒟蒻」も一緒に伝わったようである。『本草和名』に「古爾也久(こにやく)」、『和名抄』に「古迩夜久(こにやく)」とあり、古くは「蒟蒻
張本人は、「張」と「本人」ではなく、「張本」と「人」からなる語。「張」は「弓に弦を張る」など緩みなく引き締める意味の語だが、「物の表面を覆うように広がる」「張り巡らす」といった意味から、「催す」「
終盤は、囲碁や将棋などで、勝負の終わりに近づいた段階や、その局面をいう語。「盤」は、すごろくや囲碁、将棋などをする際の台のことで、その盤で行われる勝負の終わりの段階というところから「終盤」と言うよ
「睛」は「瞳(ひとみ)」のことで、「点睛」は動物の絵を描き、最後に瞳を入れて完成させることを意味する。唐時代の画史書『歴代名画記』に見える故事には、中国の張という絵の名人が、金稜の安楽寺の壁に竜の
とぼけるの「ぼけ」は、「ばか(馬鹿)」など痴愚を表す語と同源で、それに接頭語の「と」がついたのが「とぼける」といわれる。しかし、頭の働きが鈍くなることを「ぼける」と言い、漫才などのボケのようにわざ
海賊版は、英語「pirated edition」の訳である。「pirate」は、海賊や略奪者という意味から派生し、著作権侵害者や特許権侵害者の意味を持つようになり、著作権侵害の複製版で「pirat
一般に使われる漢字の「格好」は当て字で、本来は「恰好」と書いた。「恰」は「あたかも」「ちょうど」、「好」は「よい」の意味で、「恰好」は「ちょうど合う」「相応しい」の意味で用いられた。「形がちょ
テクニックの語源は、ギリシャ語の「テクネ(techne)」に由来しています。「テクネ」には、内在する原理を正しく理解した上で何かをする(あるいは作る能力)といった意味があります。また、この語は金細
ムショは「刑務所」の略と思われがちだが、「監獄」から「刑務所」に改称されたのは大正11年(1922年)のこと。それ以前の大正4年(1915年)に発行された『隠語集覧』には、「むしょ=監獄のこと、む