皐月の語源・由来
皐月は、耕作を意味する古語「さ」から、稲作の月として「さつき」になった。早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」になったとする説もあるが、「早苗」の「さ」も耕作の「さ」が語源とさ
皐月は、耕作を意味する古語「さ」から、稲作の月として「さつき」になった。早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」になったとする説もあるが、「早苗」の「さ」も耕作の「さ」が語源とさ
卯月は、卯の花(ウツギの白い花)が咲く季節なので、「卯の花月」の略とする説が有力とされる。また、卯月の「う」は「初」「産」を意味する「う」で、一年の循環の最初を意味したとする説もある。その他、
弥生の語源は、「いやおい(弥生)」の変化とされる。「いや(弥)」は、「いよいよ」「ますます」などの意味。「おい(生)」は、「生い茂る」と使われるように草木が芽吹くことを意味する。草木がだん
如月は、寒さで着物を更に重ねて着ることから、「着更着(きさらぎ)」とする説が有力とされる。その他、気候が陽気になる季節で「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」とする説。草木が生えはじめる
睦月の語源は、親類知人が互いに往来し仲睦まじくする月であることから、「睦まじい月」とする説が有力とされる。その他、稲の実をはじめて水に浸す月で、「実月(むつき)」が転じたとする説。元になる月で
河童の屁の語源には、「木っ端の火」が転訛したとする説と、河童が水中で屁をしても勢いがないことから、取るに足りないことの意味になったとする説がある。木っ端の火は、取るに足らないことや、たわいもないこ
護摩の灰は、密教で護摩木を焚いて仏に祈る「護摩」で燃やす木の灰のこと。高野聖(こうやひじり)のいでたちで、「弘法大師の護摩の灰」と偽って押し売りをして歩いた者がいたことから、騙して売る者や押し売り
市松模様は、中世までは「霰(あられ)」と呼び、石畳を模した模様であることから、近世以降は「石畳」と呼ばれていた。江戸中期、歌舞伎役者の初代佐野市松が、舞台で白と紫の石畳模様の裃(かみしも)を着用し
かまをかけるは、鎌で引っ掛けるようにして、相手を引き寄せる意味からと考えられる。その他、かまをかけるの語源には、他に二説ある。ひとつは、やかましい意味の「囂し(かまし)」に、「ひっかける」の「
ネコババは、猫が糞をした後に砂をかけて隠すことからたとえたもの。「糞(ばば)」は、大便など汚いものを指す幼児語である。江戸時代後期頃から用いられた語と思われ、それ以前に「猫糞」の用例は見られな
楊枝は、元は歯の垢を取り除き、清潔にするために用いられた仏家の具で、「総楊枝・房楊枝(ふさようじ)」と呼ばれた。「楊枝」の名は主に「楊柳」が素材として用いられたためで、総楊枝は先を叩いて「ふさ」の
なんじは、「な(汝)」に「むち(貴)」が付いた「なむち」が変化した語。「な」は自分を指す語であるが、ここでは目下や親しい人に対して用いる二人称代名詞で、「むち」は貴い者を表す。本来は、相手に尊