おやつの語源・由来
おやつの「やつ」は、江戸時代の言葉で、午後二時から四時までをさす「八つ」である。江戸時代中期頃までは一日二食だったため、八つ刻(やつどき)に「小昼(こびる)」といって間食をしたことから、この時間の
おやつの「やつ」は、江戸時代の言葉で、午後二時から四時までをさす「八つ」である。江戸時代中期頃までは一日二食だったため、八つ刻(やつどき)に「小昼(こびる)」といって間食をしたことから、この時間の
しょっちゅうは、「初中後(しょちゅうご)」が下略化され、さらに促音化された語。「初中後」とは中世の芸道論の言葉で、初心者から達人の域に達するまでを三段階に分けて示すものであったが、近世には「初めか
お茶を濁すは、茶道の作法をよく知らない者が程よく茶を濁らせ、それらしい抹茶に見えるよう取り繕うことから生まれた言葉である。出されたお茶の濁り具合を話題にして、その場しのぎで話を逸らすところから「お
羊羹は、鎌倉時代以降、禅宗とともに日本に伝わった。中国では漢字の通り「羊肉の羹(あつもの)」で、羊の肉を入れたお吸い物を意味する。中国で日本の羊羹と似た食べ物には、羊の肝に似せた小豆と砂糖で作
四六時中は、元々「二六時中」と言われていた。二六時中は、一日の時間を「子の刻」「丑の刻」など、干支の十二刻で表していた江戸時代の使われ方である。2×6で12となるため、一日中を意味していた。
生き馬の目を抜くは、故事などから生じたことわざではなく、素早く物事をすることを「生きた馬の目ですら抜き取ってしまうほど早い」とたとえた表現である。生き馬の目を抜くには、「他人を出し抜く」といった意
パセリは、英語「parsley」からの外来語。「parsley」は、ギリシャ語で「石」や「岩」を意味する「petro」と、「セロリ」を意味する「selinon」から成る「petroselinon(
タルタルソースは、英語「tartar sauce」からの外来語。「タルタル」は、東ヨーロッパ人がモンゴル系遊牧民族を称した「タタール」のことである。ただし、タルタルソースとタタール人は、直接関
足元を見るは、昔の宿場と旅人に由来する。街道筋や宿場などでは、駕籠舁き(かごかき)や馬方(うまかた)が、旅人の足元を見て疲れ具合を見抜き、その疲れ具合につけ込んで、高い値段を要求していた。法外
にんじんは、人の形に似ていることからの名で、その根に頭や足・手があり、人のような形をしたものが最上とされた。ただし、ここでいう「にんじん」の名は、奈良時代に渡来し、薬用として栽培されていたウコギ科
マヨネーズは、フランス語の「mayonnaise」に基づく語で、語源については諸説あるが、スペインのメノルカ島の港町「マオン(Mahón)」に由来する説が有力とされている。ルイ13世の宰相であった
杓子定規の「杓子」は、汁をすくったり飯を盛ったりするのに使う道具のこと。現代の杓子は柄が真っ直ぐな物が多いが、昔の杓子の柄は反るように曲がっていた。そのような柄の曲がった杓子を定規の代わりにし