たちまちの語源・由来
たちまちは、立ったまま事の成りを待つ意味の「立ち待ち」に由来する。現代のスピード感覚で言えば、立って待っている時間を「短時間」とは考えないが、「立ち待ち」は旧暦17日の夜の月(特に、旧暦8月17日
たちまちは、立ったまま事の成りを待つ意味の「立ち待ち」に由来する。現代のスピード感覚で言えば、立って待っている時間を「短時間」とは考えないが、「立ち待ち」は旧暦17日の夜の月(特に、旧暦8月17日
あわよくばの「あわ」は、古く「あわい」や「あい」と呼ばれていた「間」のこと。「あわよくば」は「あわいがよければ」で、「時間的な間(ま)が良ければ」「都合が良ければ」という意味となる。このように
唐突は、「突き当たる」を意味する漢語に由来する。唐突の語源は、唐の国が突然何かをしたからと考えられることもあるが、原義が「突き当たる」であるから、「不意」の意味で国名と絡めて考えることは出来ない。
てんやわんやは、「てんでん」と「わや」の合成語と考えられている。「てんでん」は「手に手に」もしくは「手々」が転じ、「各自」「銘々」の意味になった語で、「各自が思い思いの行動をする」意味の「てんでん
目白押しは、小鳥のメジロの習性から生じた言葉。鳥のメジロは、秋から冬に群れをなして木に止まる習性があり、メジロが押し合いへし合い木に止まることを「目白の押し合い」と言っていた。そこから、大勢が
掛け替えは「かけかえ」とも言い、「いざという時に代わりとなるもの」「予備として用意しておく同種のもの」を意味する。それが無いのであるから、「この上なく大切な」という意味で、「かけがえのない人」や「
図星は、矢の的の中心に描かれた黒点のこと。この図星を狙って弓で矢を射るところから、急所や狙いどころの意味となった。さらに、思惑や指摘などをピタリと当てる意味でも、図星は用いられるようになった。
やんちゃの語源には、二つの説がある。ひとつは、子供が言うことを聞かない時に発する「嫌じゃ(いやじゃ)」が訛って、「やんちゃ」になったとする説。もうひとつは、「脂(やに)」は粘って扱いにくいこと
油断の語源には、有力とされる語源が二説ある。ひとつは、『北本涅槃経 二二』の「王が臣下に油を持たせて、一滴でもこぼしたら命を断つと命じた」という話から、「油断」の語が生まれたとする説。もうひと
口説くは「口で説く」が語源と思われがちだが、漢字は当て字である。くどくの「くど」は、擬態語の「くどくど」や形容詞「くどい」などの「くど」が動詞化され、「くどく」になったと考えられている。「くど
かなめの漢字「要」は当て字で、元々は、扇の末端にある骨を留めるための金具を指した。この金具は、カニの目のようであるところから、「かにのめ」と呼ばれ、「かのめ」「かなめ」と変化した。「かにのめ(
生憎の「生」は当て字で、「憎」は「憎らしい」の意味。本来の語形は「あやにく」で、近世以後に「あいにく」となった。「あや」は「ああ」や「あら」などと同じ感動詞。「にく」は形容詞「憎し(にくし)」