著しいの語源・由来
著しいの本来の語形は「いちしるし」で、江戸時代頃から第三音節が濁音化された「いちじるし」の形が多く見られるようになった。著しいの「いち」は、「いとうつくし」「いとおいし」の「いと」や、「いたく(甚
著しいの本来の語形は「いちしるし」で、江戸時代頃から第三音節が濁音化された「いちじるし」の形が多く見られるようになった。著しいの「いち」は、「いとうつくし」「いとおいし」の「いと」や、「いたく(甚
厚かましいは、近世以降に見られる語で、「厚」と「かまし」による語構成。「かまし」は、名詞や動詞連用形についてシク活用を作る接尾語で、「差し出がましい」などのように悪い意味を持つ形容詞が多い。厚
はにかむは、歯が不揃いに生えることをいった言葉であったが、転じて歯をむき出す意味となった。歯をむき出した表情は、照れくさそうに笑っているようにも見えることから、恥ずかしそうにする仕草を言うようにな
はかどるの「はか」は、「はかる」「はかばかしい」などの「はか」と同源で、漢字では「捗」「果」「計」「量」などと書き、仕事の分担や目標・進み具合などを意味する語。「捗る」のほか「果取る」とも書くよう
敬遠の本来の意味は、敬いつつも近寄らないことだが、「遠ざける」の意味合いが強くなり、うわべでは敬っているように見せつつ、実際は関わりを持たないようにする意味で用いられるようになった。さらに「敬い」
PRは、英語「public relations」の頭文字「P」と「R」を繋げた語。「public」は「公衆」、「relations」は「関係」を意味する。PRは19世紀から20世紀にかけ、労働
よろしくは、形容詞「宜し(よろし)」の連用形「宜しく」である。「よろし」は「良し(よし)」よりもやや低い評価を表し、「まあいい方だ」「悪くはない」という意味で使われていた。そこから、承諾の意味
ジレンマは、英語で「dilemma」からの外来語で、元はラテン語。「dilemma」の「di」は「2つ」の意味、「lemma」は「仮説」や「前提」を表し、ギリシャ語で「dilemma」は「二重の問
ラピスラズリは、「ラピス(lapis)」と「ラズリ(lazuli)」からなる語。「ラピス」はラテン語で「石」を意味する「lapis」、「ラズリ」はペルシャ語で「青」や「空」を意味する「lazwar
志は、動詞「こころざす」の連用形が名詞化した語。「こころざす」は、心がある方向を目指す意味の「心指す」が語源である。漢字の「志」の士印は、進み行く足の形が変形したもので、心が目標を目指して進み
布石の「石」は碁石、「布」は「敷く」「配置する」を意味し、本来は囲碁用語。囲碁では、序盤戦で全局的な展開を考えて、要所要所に石を打っておくことや、その石の打ち方・石の配置を「布石」と言う。これ
折衝は、敵の衝いてくる矛先を折ることが原義。中国の『晏子春秋』に由来する言葉で、斉の宰相 晏子が外交に敏腕をふるってたことを聞き、孔子が「敵の矛先を折るのはまさに晏子の腕前」と評したことによる。