エセの語源・由来
エセの語源には、正しいものに為り得ぬ意味の「えせぬ」の略。「いせ(僻・癖)」に通じる語。「おそ(鈍)」が転じた語。「にせ(偽・贋)」に由来する説。古語「えしもの(荒物・荒賊)」の「えし
エセの語源には、正しいものに為り得ぬ意味の「えせぬ」の略。「いせ(僻・癖)」に通じる語。「おそ(鈍)」が転じた語。「にせ(偽・贋)」に由来する説。古語「えしもの(荒物・荒賊)」の「えし
のるかそるかは矢師の矢作りに由来する言葉で、「のる(伸る)」は「長く伸びる」や「真っ直ぐ伸びる」の意味で、「そる(反る)」は「後ろに曲がる」を意味する。矢師が矢を作る時、「のため型」と呼ばれる竹の
三下は、博打打ちの間で下っ端の者をいった隠語。サイコロ博打で、3より下の1や2しか出ないと勝ち目がない。そこから、目(芽)が出ない者を「三下奴(さんしたやっこ)」と言い、略して「三下」と言うよ
小倉あんの「小倉」は、小倉百人一首ゆかりの地でもある、京都市右京区嵯峨の「小倉山」に由来するといわれる。小倉あんの発祥は、809年に空海が中国から持ち帰った小豆の種を、小倉の里で亀の甲せんべいを作
藪から棒は、「藪から棒を突き出す」の略。草木が群がる藪は中が見えず、何がいるか分からない。その藪から棒を突き出されると、非常に驚くため、意表をついた行動をすることのたとえとして、「藪から棒」と
カランは、オランダ語「kraan」からの外来語。「kraan」は「鶴」を意味する言葉で、蛇口の長い管が鶴の首から頭にかけての形に似ていることに由来する。
虎の子は、母虎の性質から出た言葉。虎は自分の子を大事に守り、非常にかわいがって育てるといわれている。そのことから、大切にして手放さない物や、秘蔵品のたとえとして「虎の子」と言うようになった。
春秋は、春と秋という季節のほか、「一年」の意味もあり、「年月」や「年齢」も表す。春秋に富むの「富む」が表すのは、年齢を重ねて経験豊富という意味ではなく、残っている年月が豊富にあるということで、年が
お蔵入りの語源は、二説ある。ひとつは、蔵にしまい込んでしまい、日の目を見ずに終わることからとする説。もうひとつは、芝居の最終公演日を言う「千秋楽」の「らく(楽)」を倒語にして、興行が中止になる
大詰めは、江戸の歌舞伎で時代物を演じる一番目狂言の最後の幕をいった言葉。そこから、物事の終わりの段階を「大詰め」と言うようになり、歌舞伎に限らず芝居や戯曲でも最終幕を言うようになった。世話物を
アユは産卵で川を下る姿から、「こぼれ落ちる」「滴り落ちる」という意味の「あゆる(零る)」が語源とされることが多い。しかし、アユが川を下る姿はさほど印象的ではなく、「アユ」という音から近い言葉を探し
黒幕は、歌舞伎などの芝居で用いる黒い幕に由来する。歌舞伎では、舞台・場面の転換や、夜の場面を表すため黒い幕を張った。その陰で舞台を操ることから、裏で操る人を「黒幕」と言うようになった。また