タピオカといえば、タピオカドリンクが2018年頃からブームとなっていますが、現在のブームは第三次ブームです。第二次ブームは2008年。第一次ブームは1992年で、今のように大きな黒い粒のタピオカとは違い、白くて小さい粒のタピオカにココナッツミルクをかけたものでした。
その第一次ブームよりも前から、タピオカは馴染みの深いアレの原料として使われています。
タピオカの原料は何か
タピオカの原料となっているのは、トウダイグサ科のキャッサバというイモの一種です。
キャッサバの根茎から取り出したデンプンが「タピオカ」で、「キャッサバでん粉」や「マニオカでん粉」ともいいます。
一般に「タピオカ」と呼ばれているのは、タピオカに水と熱を加え、回転させながら球状に加工し、乾燥させたもので、「タピオカパール」といいます。
タピオカパールを水で戻して茹でると、タピオカドリンクに入っているものになります。
第一次ブームのタピオカの粒の色は白色で、第二次、第三次ブームでは黒色の粒になっていますが、黒い色はカラメルで着色したもので、本来のタピオカの色は白色です。
タピオカが原材料になっているアレとは
タピオカ(キャッサバのデンプン)を原材料にしているアレとは、子供の頃に工作の時間などでよく使っていた、ヤマト株式会社が製造する「ヤマト糊」です。
ヤマト株式会社の創業当時は、米を原材料にしていましたが、戦争で政府の規制がかかり、食糧となる米が使えなくなり、小麦に変更しました。
しかし、小麦は子供がアレルギーを起こす可能性があることや、オイルショックで穀物の価格が高騰したことなどから、原材料を見直すことになり、試行錯誤の結果、現在のタピオカを原材料とするヤマト糊が誕生しました。
誤ってヤマト糊を食べてしまっても、主成分はタピオカと水なので心配ないようです。
ちなみに、フエキ糊工業株式会社が製造するでんぷん糊は、コーンスターチ(とうもろこしでん粉)が主原料となっています。