「定価」「希望小売価格」「オープン価格」の解説 – 販売価格の意味と違い

「定価」「希望小売価格」「オープン価格」など、商品の価格に関する言葉は理解が難しいことがあります。それぞれの違いを明確に解説します。

定価は、あらかじめ決められた販売価格のことで、通常は値上げや値下げが認められていません。

希望小売価格(メーカー希望小売価格)は、メーカーが小売業者に対して提示する価格で、実際の販売価格は小売業者の裁量に依存します。拘束力はなく、実際の価格は変動することが一般的です。

オープン価格は、メーカーが出荷価格だけを決め、小売業者が自由に販売価格を設定できるものです。特に家電業界では、1980年代の値下げ競争の激化から生まれました。

「希望小売価格」が有名無実化した背景には、値下げ競争が進んでいたことが挙げられます。この状況から、「オープン価格」が生まれ、競争が激化する中で価格表示の問題も浮き彫りになりました。公正取引委員会は「二重価格」の基準を設け、値引き率の強調表示に制限をかけました。

現在では、家電以外の分野でも「オープン価格」が増えつつあります。商品の価格体系を理解することで、より賢明な消費者となり、適切な商品選びができるようになります。

参考:「定価」「希望小売価格」「オープン価格」の違いとは

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