海千山千の語源・由来
海千山千は、「海に千年、山に住んだ蛇は竜になる」という言い伝えを人間の経験にあてはめたもの。その言い伝え自体は古いが、「海千山千」という形での用例は昭和になってからである。また、竜になるという
海千山千は、「海に千年、山に住んだ蛇は竜になる」という言い伝えを人間の経験にあてはめたもの。その言い伝え自体は古いが、「海千山千」という形での用例は昭和になってからである。また、竜になるという
だるいは、「だるし」の口語。「だるし」は「たるし」を語頭濁音形にした語で、マイナス要素を含む語のため、語頭が濁音化したと考えられる。方言に「たるい」が広く分布しているのも、元が清音形であったか
八面六臂の「面」は「顔」、「臂」は「肘(ひじ)・腕」の意味。阿修羅など、三つの顔と六本の腕をもつ仏像を「三面六臂」といい、傑出した手腕や力量をもつたとえに使われる。この「三面六臂」と、多方面を
流行は、物事が川の流れのように分かれて世間に広まる意味の漢語で、徳が広まることや疫病が広がることをいった。日本では動詞「はやる」と混同され、近世以降、俳諧の世界で人々の好みに合わせ、句体が変化して
一騎当千は、一騎で千人の敵に対抗できるほど強いと武士の強さをたとえた言葉であった。やがて、武士以外にも、人並みはずれた能力・技術などを持つ人を「一騎当千」と表すようになった。「一騎当千」の語が
アンコウの語源には、その色から「アカヲ(赤魚)」が転じたとする説。アンコウは肉食で歯が発達し大きなアゴをもつことから、「アゴ(顎)」が転じたとする説。上記二説の語形変化、「アカヲ(赤魚)」が「
働くという言葉の語源は、擬態語の動詞化である「はためく」に由来しています。もともと「はためく」は、止まっていたものが急に動くことを表す言葉であり、そこから派生して体を動かす意味を持つようになりました。
天王山は、京都府南部、乙訓郡大山崎町にある海抜270メートルの山の名前。天正10年(1582年)の山崎の戦いの際、古くから水陸交通の要地となっていた天王山を先に占領した羽柴秀吉(豊臣秀吉)が明智光
せっかちは、「急き勝ち(せきがち)」が語源とされています。ただし、「急き勝ち」は「急ぐが勝ち」とは異なります。ここでの「急き」は、焦ってイライラする意味の動詞「急く(せく)」を指します。一方、「勝ち」
方便は仏教語で、仏が衆生を教え導くための便宜的な方法の意味。「嘘も方便」の成句は江戸時代から見られ、『法華経譬喩品』の「三車火宅」のたとえに由来するといわれる。「三車火宅」のたとえとは、ある老
おっちょこちょいは、「おっ」「ちょこ」「ちょい」からなる語と考えられる。「おっ」は、驚いた時などに発する「おっと」と同じ感動詞「おっ」、もしくは接頭語の「お(御)」で後に続く「ちょこちょい」に合わ
ブリは、年を経た魚の意味で「フリウヲ(経魚)」と呼ばれ、「フリ」が濁音化され「ブリ」になったと考えられている。中国でブリは「老魚」と呼ばれており、日本でそれを言い表したのが「経魚」で、代表的な出世