温泉や銭湯の湯船につかる時に頭の上にタオルを乗せるのは、置き場所がないからということも理由のひとつですが、医学的な理由もあります。
のぼせ防止効果
入浴によって起こるのぼせは、高温のお風呂に長時間つかっていると、首から上に血液が集まり、いわゆる頭に血が上った状態になるためです。
この場合は、水につけて冷やしたタオルを頭に乗せることで頭が冷えて、のぼせ防止になります。
立ちくらみ防止
入浴によって起こる立ちくらみは、全身の血の巡りが良くなることで、首から上に行く血液が不足し、脳貧血の状態になるために起こります。
この場合は、熱いお湯で温めたタオルを頭に乗せることで頭の血管が広がり、立ちくらみ防止になります。
どちらか迷う場合
のぼせ防止のため冷たいタオルを乗せた方が良いのか、立ちくらみ防止のため熱いタオルを乗せた方が良いのか迷う場合、「頭寒足熱」と言われるように、基本的にはタオルで頭を冷やし、湯で体を温めるようにすると良いです。
また、小さく折りたたんだタオルを乗せると、知らず知らずのうちにタオルを落とさないようにと筋肉が緊張し、肩こりの原因になることや、接する面積が狭いと上記の防止効果も薄れるため、頭にタオルを乗せる時は頭全体を覆うように乗せるようにしましょう。