食卓に並ぶ魚の中で、「赤身魚」「白身魚」「青魚」はそれぞれ異なる特徴を持っています。これらの違いを知ることで、料理の幅が広がり、栄養バランスも整います。
まず、「赤身魚」は、その名の通り身の色が赤い魚です。この魚は味が濃く、肉質は硬めで、鉄分を多く含んでいます。代表的なものには、カツオ、マグロ、ブリ、アジ、イワシ、サンマ、サバなどがあります。これらの魚は大量の酸素を必要とするため、持久力の高い回遊魚が多いです。
一方、「白身魚」は身の色が白い魚で、淡白な味でほぐれやすく、低カロリーかつ消化に優れています。代表的な白身魚には、タイ、タラ、ヒラメ、カレイ、フグ、アナゴなどが挙げられます。これらの魚は大量の酸素は必要としませんが、瞬発力を必要とする沿岸魚や深海魚が多いです。
さらに、「青魚」は身の色ではなく、背の色によって分類されます。アジ、イワシ、サバ、サンマ、ニシンなどが代表的な青魚です。青魚にはDHAやEPAが多く含まれ、血中の悪玉コレステロールを減少させる効果があるとされています。
例外的な存在として、サケは身が赤く見えますが、実際は白身魚です。この色の違いは、餌としている「オキアミ」に含まれる「アスタキサンチン」に起因しています。
美味しさと栄養価を考える上で、これらの魚の特徴を理解することが重要です。どの魚を選ぶかによって、食事がよりバランスの取れたものとなります。