こぶの語源・由来

こぶの語源には、昆布によって治すところからといった説もあるが、「こぶ(昆布)」と「こぶ(瘤)」を掛けた俗信に合わせたものである。
盛り上がった塊が「こぶ」と呼ばれていなければ、この俗信すら生まれていないので「昆布」と語源は関係ない。
「かぶ(株)」「かぶ(頭)」「かぶら(蕪)」などの「かぶ」などは、丸い塊という意味で共通しており、「こぶ」はこれらの語と同源と思われる。
「こぶし(拳)」の下略といった説もあるが、「こぶし」の語源のひとつに「こぶ」もあり、断定は難しい。
江戸時代以降、こぶがあると邪魔となることから、「厄介なもの」の意味でも「こぶ」が用いられるようになった。
子供がいることを「こぶつき」などと言うのも、自分の分身ではあるが、再婚などのさまたげとなり、邪魔に感じることから出た表現である。
漢字の「瘤」は、病垂れに「留」で、出口をふさがれたしこりや腫れ物を表している。

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