寅(寅年)の語源・由来
「寅」は、「引(のばしひく)」「伸(のばす)」と同系の語で、『漢書 律暦志』では草木が伸び始める状態を表すと解釈されている。この「寅」を「トラ」としたのは、無学の庶民に十二支を浸透させるため、動物
「寅」は、「引(のばしひく)」「伸(のばす)」と同系の語で、『漢書 律暦志』では草木が伸び始める状態を表すと解釈されている。この「寅」を「トラ」としたのは、無学の庶民に十二支を浸透させるため、動物
白羽の矢が立つは、神への供え物として人間の体を捧げる「人身御供(ひとみごくう)」に由来する。神の生け贄として差し出される少女の家の屋根には、目印として白羽の矢が立てられたという俗信があった。そ
一日千秋は、「一日三秋」が元となってできた四字熟語。「一日三秋」の出典は、中国最古の詩集『詩経』の「王風・采葛」で、意味は一日千秋とほぼ同じ、一日会わないだけでも三年経ったように感じられるほど情愛
稲の茎が腐ったものがこの魚に変化するという俗伝から、イナは「稲魚」の意味に由来するといった説がある。しかし、「魚」は「ナ」と呼ばれるため、この魚を表す部分は「イ」にあると考えるのが普通なので、この
茶寿は、「茶」の字の草冠を二つの「十」に分解して「二十」、下が「八十八」に分解でき、20と88を足すと108になることから、108歳を呼ぶようになった。茶寿の祝い方は、基本的に還暦と同じだが、百歳
三昧は、サンスクリット語「samādhi」の音写で、元は仏教語。「三摩提」や「三摩地」とも音写し、「定」「正定」「正受」「等持」などとも訳される。仏教語では、心を一つの対象に集中して動揺しない
奈良の地名は『崇神紀』に「那羅山」の名で見られ、『万葉集』で「奈良」と記されている。地名の由来は、平らにすることをいう「ならす(均す・平す)」と同源の「ナラ(平・均)」で、緩やかな傾斜の平らな土地
万事は「すべてのこと」「あらゆること」。休すには「休む」や「休息する」の意味もあるが、ここでは「おしまいになる」を意味する。万事休すの出典は、『宋史』の「荊南高氏世家」で、次の故事に由来する。
暮れなずむの「なずむ(泥む)」は、物事がなかなか進行しないことを意味する。そこから、日が暮れそうでいて、なかなか暮れない状態を「暮れなずむ」と言うようになった。日が暮れかかってから、すっかり暗
ぼられるは、ぼるの受け身の形。ぼるの語源には、「むさぼる」の上略と、「暴利」の動詞化説がある。「料理」から「料る」、「羽織」から「羽織る」など、同じように名詞を動詞化した例はあり、「暴利」から
反面教師は、人民に正しい道を教える「正面教師」に対する言葉。1957年に中国の毛沢東が行った演説に由来し、中国語では「反面教员」という。毛沢東は、反面教師を排除せず、「正面(正しい道)」と「反
米寿は、「米」の字を分解すると「八十八」となることから、88歳を呼ぶようになった。米寿の祝い方は、基本的に還暦と同じだが、祝いの色は半寿と同じく金茶である。