万事休すの語源・由来

万事は「すべてのこと」「あらゆること」。
休すには「休む」や「休息する」の意味もあるが、ここでは「おしまいになる」を意味する。
万事休すの出典は、『宋史』の「荊南高氏世家」で、次の故事に由来する。

荊南の国に保勛という王子がおり、王に甘やかされて育ったため、人が怒ってにらんでもにこっと笑っていた。
その王子の姿を見た荊南の人々が、「万事休すだ(これで国はおしまいだ)」と言った。もしくは、王が保勛を溺愛する姿を見た人々が、「万事休すだ」と嘆いたという。
その後、保勛が王の座につくと、政治が乱れて国は滅びた。

出典:万事休す – 語源由来辞典

「万事」とは、すべてのこと。
「休す」とは、休む(憩う)の意味ではなく、すべておさまるという意味。
今さら何をしてもだめだ、もうおしまいだ、という意味。
「万事」と「休す」の間に助詞を入れて「休す」を活用させることもある。(例 「万事は休した」)
荊南を継いだ王子の保勛は甘やかされて育った。人が怒ってにらんでもにこっと笑う保勛に、荊南の人々が「万事休すだ」と言ったという故事に由来する。。(王が保勛を溺愛し、それを見た人々が「万事休すだ」と嘆いたという説もある)
その後、保勛が四代目当主になってから政治は乱れ、国は滅びた。

出典:万事休す – 故事ことわざ辞典

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