綿密の語源・由来
綿密の「綿」は細かいことを表し、「密」は隙がないことを表す。現代では、細かいという意味に重点を置いた使用が多いが、古くは、配慮が行き届いていることを特に表した。
綿密の「綿」は細かいことを表し、「密」は隙がないことを表す。現代では、細かいという意味に重点を置いた使用が多いが、古くは、配慮が行き届いていることを特に表した。
肉薄の「肉」は「肉体」、「薄」は「迫る」の意味で、「肉迫」とも書く。本来は、体と体が触れ合うほど大勢が密集して、敵に攻め寄ることを意味した。そこから転じて、相手に鋭く詰め寄ることを意味するよう
都合の「都」の字には「すべて」の意味があり、「すべてを合わせる」「合計する」というのが、都合の原義である。「合計」の意味では現代語でも、副詞として「都合百人になる」などと用いられる。「合計」か
おもむくは、「おも(面)」+「むく(向く)」で、顔がその方向に向くという意味に由来する。「赴」は「走」と「卜」からなる漢字で、「卜」には「急に伏せる」「急に倒れる」という意味があり、「赴」は伏せた
漢語で「口実」は、口の中に満ちることを意味する。口の中に満ちるものには「飲食物」と「言葉」があり、日本では「言葉(言い草)」の意味として平安時代から使われるようになった。明治時代以降、中身のな
本来、後ろめたいは「不安だ」「気がかりだ」という意味で用いられた言葉で、そこから「油断がならない」「気が許せない」という意味に転じた。さらに、他人から「油断ならない相手」と思われるのではないかとい
奥ゆかしいの「ゆかしい」は、動詞「ゆく(行く)」の形容詞形「ゆかし(行くし)」で、「行きたい」という意味。「奥まで(見に・触れに)行きたい」というところから、奥ゆしいは「心がひかれて、その先が見た
本来、根回しは木を移植する際、周囲をあらかじめ掘って根の一部を切り落とし、細根の発生を促進させることをいう。その「根回し」の意味から転じて、事をうまく運ぶために、あらかじめ手を打っておくことを言う
あっけらかんの「あけ」は、口をぽかんと開けた状態のことで、中世には「開く」の連用形を撥音化した「あんけ」という副詞があった。「あんけ」に状態を表す接尾語「ら」が付いた「あんけら」が生まれ、更に接尾
うってつけは、文字通り「打って付ける」ことで、釘を打ち付けて木をぴったりくっつけることを表した。具体的な動作を表す言葉から、現代で用いられる「うってつけの仕事」のように抽象的な概念を表すようになっ
ぎこちないは、近世以降に見られる「無作法だ」という意味の「ぎこつなし(ぎごつなし・ぎごつなし)」が変化した語。「ぎこつなし」は、中古以降に見られる「無作法」の意味の「こちなし」と、漢語の「気骨」が
駆け引きは、戦場における作戦上の言葉で、隊の進退のタイミングをはかる意味であった。戦場用語で「駆け」は馬に乗って駆けることから敵に向かって攻め進むことを意味し、「引き」は馬の手綱(たづな)を引くこ