気の毒の語源・由来
気の毒は、「心の保養になること」「面白いこと」を意味する「気の薬」に対する語。本来は「心の毒になること」「気分を害するもの」の意味で、自分の心や気持ちに毒となるものを「気の毒」と言った。他人の
気の毒は、「心の保養になること」「面白いこと」を意味する「気の薬」に対する語。本来は「心の毒になること」「気分を害するもの」の意味で、自分の心や気持ちに毒となるものを「気の毒」と言った。他人の
タブーは、英語「taboo」からの外来語。「taboo」は、明確に印をつける意味のポリネシア語「tabu」「tapu」に由来し、「ta」が「しるし」、「bu(pu)」が「強く」を意味する。元は
キザは、漢字で「気障」と書くように、「気障り(きざわり)」を略した言葉である。江戸の遊郭で使われていた言葉であったが、近世後半から一般に広まり流行した。本来、キザは心配事や気にかかることを表す
凛々しいの語源には、「力々し(りきりきし)」の意味とする説もあるが、漢字のまま「凛々(りんりん)」の字音に由来する語である。「凛」の字は、冷たい氷に触れて心身の引き締まる感じをいい、きっぱりとした
綿密の「綿」は細かいことを表し、「密」は隙がないことを表す。現代では、細かいという意味に重点を置いた使用が多いが、古くは、配慮が行き届いていることを特に表した。
肉薄の「肉」は「肉体」、「薄」は「迫る」の意味で、「肉迫」とも書く。本来は、体と体が触れ合うほど大勢が密集して、敵に攻め寄ることを意味した。そこから転じて、相手に鋭く詰め寄ることを意味するよう
都合の「都」の字には「すべて」の意味があり、「すべてを合わせる」「合計する」というのが、都合の原義である。「合計」の意味では現代語でも、副詞として「都合百人になる」などと用いられる。「合計」か
おもむくは、「おも(面)」+「むく(向く)」で、顔がその方向に向くという意味に由来する。「赴」は「走」と「卜」からなる漢字で、「卜」には「急に伏せる」「急に倒れる」という意味があり、「赴」は伏せた
漢語で「口実」は、口の中に満ちることを意味する。口の中に満ちるものには「飲食物」と「言葉」があり、日本では「言葉(言い草)」の意味として平安時代から使われるようになった。明治時代以降、中身のな
本来、後ろめたいは「不安だ」「気がかりだ」という意味で用いられた言葉で、そこから「油断がならない」「気が許せない」という意味に転じた。さらに、他人から「油断ならない相手」と思われるのではないかとい
奥ゆかしいの「ゆかしい」は、動詞「ゆく(行く)」の形容詞形「ゆかし(行くし)」で、「行きたい」という意味。「奥まで(見に・触れに)行きたい」というところから、奥ゆしいは「心がひかれて、その先が見た
本来、根回しは木を移植する際、周囲をあらかじめ掘って根の一部を切り落とし、細根の発生を促進させることをいう。その「根回し」の意味から転じて、事をうまく運ぶために、あらかじめ手を打っておくことを言う