カビの語源・由来

カビの語源は、発酵する意味の「カモス(醸す)」の元の形「カム(醸)」の異形が「カブ(醸)」で、発酵してカビが生えることを「カブ」といい、その連用形から名詞に転じた説が有力とされている。
ただし、『古事記』の「葦牙の如く萌え騰る物に因りて」に見られる「牙」は「カビ」と読み、植物の芽を意味しており、「黴」と同源と考えられる。
「牙」と「黴」が同源となると、「醸す」を語源とするのは難しい。
「牙」を考慮すると、毛が立って皮のように見えるところから「カハミ(皮見)」とする説や、「カ」が「上」を表し、「ヒ(ビ)」が胎芽を意味する「イヒ」とする説が有力であろう。

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