いなせの語源・由来

いなせは、江戸日本橋魚河岸(うおがし)の若者の間で流行した髪型に由来する。
その髪型は、魚のイナ(ボラの若魚)の背に似ていることから、「鯔背銀杏(いなせいちょう)」と呼ばれた。
そこから、魚河岸の若者(鯔背銀杏を結った若者)のように、粋で勇み肌の者を「いなせ」と呼ぶようになった。
いなせの語源には、「帰す」「行かせる」などを意味する「いなす(往なす)」の名詞形とする説もあるが、「いなす」は上方、「いなせ」が江戸の言葉であることから考えがたい。

TOP
テキストのコピーはできません。