入れ墨(刺青)の語源・由来

入れ墨は、文字通り、墨を入れることからの名。
刺青は「入れ墨」の別称で、本来は「しせい」と読むが、当て字として用いられるようになったもの。
谷崎潤一郎が明治43年(1910年)に発表した小説『刺青(しせい)』以降、特に「いれずみ」を「刺青」と表記することが多くなった。
「刺青」のほか、「文身(ぶんしん)」や「黥(げい)」を「いれずみ」と読ませることもある。

入れ墨は、前科のしるしとして行われた刑罰のひとつで、江戸時代には、上腕部を一周する単色の線が二、三本入れられた。
これは、古代中国の五刑のひとつ「黥(げい)」に由来する。
江戸時代、ファッションとしての入れ墨は「彫り物」と呼ばれ、刑罰の「入れ墨」と区別されることが多かった。
彫り物は、遊び人などの間で盛んに行われたものだが、自らが入れる入れ墨は、元々は、漁師が遭難で死んだ際の身元確認のためや、火消しの鳶が粋を見せるために行ったものであったといわれる。
刺青を入れることは、「入れる」「彫る」「刺す」と言うほか、「きざむ」「さく」「もどろく」などと言う。

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