ダッフルコートの「ダッフル(duffel)」は、ベルギーのアントワープ市近郊の町の名前。
ダッフル地方で作られた厚手の生地は「ダッフル」と呼ばれ、その生地で作られたコートなので「ダッフルコート(duffel coat)」と呼ばれるようになった。
元々、ダッフルコートは漁師たちが防寒用として着ていたもので、トグルが船の綱を繋ぎとめるための「留め木」からきていることや、手袋をしたまま留めたり外したり出来るのも、漁師が着るためだったからである。
機能的なダッフルコートは、第二次世界大戦時にイギリス海軍に着用され、戦後、軍用品の放出で一般にも広く普及した。
別名の「モンゴメリーコート」は、イギリスのバーナード・ロー・モンゴメリー元帥が愛用していたことに因んだ呼称で、ダッフルコートの普及もモンゴメリー元帥の影響があったといわれる。