醤油の語源・由来

醤油の「醤」は「ひしお(ひしほ)」といって、古く中国から伝来した「醤(ジャン)」に由来するといわれる。
ひしおには、野菜や海藻を原料とした「草醤(くさびしお)」、魚を原料とした「魚醤(うおびしお)」、肉を原料とした「肉醤(ししびしお)」、穀物を原料とした「穀醤(こくびしお)」などがある。
そのうち、現在の味噌にあたる「穀醤」から滲み出した「溜まり(たまり)」を改良したものが「醤油」の原型とされ、醤からとる油のような液体なので「醤油」となった。
「醤油」の語は、室町末期の『多聞院日記』の記事に初めて見られるが、室町中期の『文明本節用集』には「漿醤」に「しゃうゆ(しょうゆ)」の読みがされている。
醤油の起源は和歌山県の湯浅にあり、鎌倉時代に造られたものが最初とされ、江戸時代には日本独特の調味料として、ヨーロッパにも醤油が輸出されている。

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