カリスマの語源・由来

カリスマは、ギリシャ語で「恵み」「恩愛」を意味する「カリス」に由来する語。
「カリス」から派生した「カリスマ」は、新約聖書で「神からの贈り物」「神の賜物」を意味する宗教用語であった。
この語が一般に広まったのは、ドイツの社会学者マックス・ヴェーバーが社会学用語としてを用いた20世紀以降のことである。
この時の「カリスマ」は、特異性・神秘性・非人間性のある政治や宗教の指導者などを指し、善悪問わず他の人間を支配・誘導する意味が多く含まれていた。
日本では90年代後半から多く使われるようになったが、「カリスマ美容師」「カリスマ教師」「カリスマ店員」など、支配や誘導の意味が薄れた用法であった。
さらに「カリスマ主婦」など、特別な資質を持たない者も指すようになり、単なる「人気者」や「憧れの対象」をさす言葉として広く気軽に用いられるようになった。

TOP
テキストのコピーはできません。