ハイジャックは英語「hijack」からであるが、語源は以下の通り諸説ある。
あたかも知り合いのようなふりをして車に近寄り、「Hi,Jack!(ハイ、ジャック)」と呼びかけ、運転手を引きずりおろして車を奪う犯罪がアメリカで多発していたため、乗っ取りを「ハイジャック」と呼ぶようになったとする説。
駅馬車強盗が銃を突きつけ、「Stick’em up high,Jack(手を高く上げろ)」と脅し馬車を奪ったことからとする説。
追いはぎを意味する「highwayman」と、狩りをする人を意味する「jack(jacker)」から、「highwayman + jack(jacker)」が略されたとする説がある。
日本では「hi」と「high(高い)」を混同して「飛行機」を表す語と勘違いされたせいか、「ハイジャック」は飛行機乗っ取りの意味で用い、バスの乗っ取りには「バスジャック」というように、「ジャック」に乗っ取りの意味を持たせて呼ぶ。
また、「ジャックする」という表現も生まれ、乗り物以外にも「番組ジャック」や「サイトジャック」などとも言うようになった。
これらの用法はすべて和製英語で、英語では飛行機の乗っ取りに「skyjack(スカイジャック)」を用いる以外、他の乗り物でも「ハイジャック」が使われている。
また、「jack」を「乗っ取り」の意味で用いることはなく、「サイトジャック」や「番組ジャック」などで言う「乗っ取り」の意味であれば「takeover」が使われる。