「ポンコツ」の起源と変遷 – 擬音語から拳骨への軌跡

「ポンコツ」の語源には、「拳骨(げんこつ)」を聞き間違えたとする説と、「ポン」と「コツ」という擬音語(擬声語)説が存在します。古くは「ポンコツ」は拳骨で殴ることを指す言葉であり、拳骨の説が有力と考えられています。ただし、どちらの説であっても、語源の大元は「ポン」と「コツ」という擬音語に由来しています。この言葉が一般に広まったのは、昭和34年の阿川弘之の新聞小説『ポンコツ』において、「ぽん、こつん。ぽん、こつん。ポンコツ屋は、タガネとハンマーで、日がな一日古自動車を叩きこわしている」という一節が影響を与えたとされます。

総合すると、「ポン」と「コツ」という擬音から、「拳骨で殴る」意味の「ポンコツ」が生まれ、その後は自動車の解体や老朽化した物、廃棄物を指す際にも使われるようになりました。現代では、物の老朽化やダメージだけでなく、人を指す際にも「ポンコツ」という言葉が多く使用されています。

参考:ポンコツの語源・由来

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