にっちもさっちもの語源・由来を解説!意味と起源を詳しく知ろう

「にっちもさっちも」の表現は、そろばん用語が語源となっています。「にっち」は「二進(にしん)」、「さっち」は「三進(さんしん)」の音が変化したもので、「二進」とは2を割る2、「三進」とは3を割る3を指します。これらはともに割り切れ、商に1が立ち計算が成り立つことを意味していました。

この語源から、「2や3でも割り切れない」という状況を表現して、「二進も三進も行かない」という言い回しが生まれました。これが次第に計算が合わない状況を指すようになり、さらに商売が金銭面で上手く行かないことを意味するようになりました。最終的には、どう工夫しても身動きが取れない状況を表現するために「にっちもさっちもいかない」という使い方が定着しました。

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