果物の栄養基礎知識

果物の栄養・効能、分類、選び方など、知っておきたい果物の基礎知識。

果物の栄養・効能

果物(フルーツ)は水分が80~90%を占め、次いで多いのが糖質です。
ビタミンやミネラルも豊富で、なかでもビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCは水溶性ビタミンのため、調理時に含有量が減少してしまいますが、調理せず生食することが多い果物は、重要なビタミンCの供給源となっています。
食物繊維としては、ペクチンやセルロースも含まれ、ペクチンを利用してジャムが作られます。
あんず、柿、びわのように、赤みの強い果物はカロテンを多く含んでいます。
その他、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸を多く含むもの、パイナップルやパパイヤのようにタンパク質を分解する酵素をもつ果物もあります。

果物の分類

柑橘類

ミカン科のミカン属に属する果実で、国産品種も輸入品種も多くあります。
みかん、オレンジ、オロブランコ、かぼす、キンカン、グレープフルーツ、シークワーサー、不知火、すだち、せとか、橙、はっさく、日向夏、文旦、ポンカン、柚子、ライム、レモンなど。
柚子、ライム、レモンなどのように酸味が強く、生食に向かない柑橘類は「香酸柑橘」とも呼ばれます。

仁科類

花托(花床)が肥大化した部分を食用にします。
梨、りんご、かりん、びわなど。

核果類

子房壁が発達して果実になったもので、果肉の中に大きな種子がひとつあるのが特徴です。
梅、桃、すもも、あんず、さくらんぼなど。

果菜類

草木の果実なので本来は野菜に分類されますが、果物として食されているものです。
いちご、スイカ、メロンなど。

漿果類(液果類)

1果が1子房からでき、果皮が肉質で多汁質の果物です。
ぶどう、バナナ、パイナップルなど。

熱帯果樹類

熱帯産の果物で、トロピカルフルーツともいいます。輸入される果実をさした便宜的な呼称のため、それぞれ異なった個性があります。
バナナ、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、ライチ、アセロラ、パッションフルーツ、マンゴスチン、アサイー、アボカドなど。

果物の選び方

食品ごとで異なりますが、基本的には、色が鮮やかで果皮にハリがあり、重みのあるものを選ぶとよいでしょう。
旬の果物は栄養価が高く、手頃な価格になるので、それぞれの旬の時期を知っておくことも大切です。

出典:果物の基礎知識 – 食品食材栄養事典

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