慎む(慎んで)と謹む(謹んで)の違い・使い分け


つつしむは、漢字で「慎む」や「謹む」と書く。
共に「包む」が語源で、二つの漢字を使った熟語には「謹慎」がある。
また、慎むと謹むには「過度な行動をしないようにする」という共通の意味があり、使い分けを間違えやすい漢字なので、注意が必要である

慎むは、謹むに比べて一般的で、「言葉を慎む」「酒を慎む」「慎んで行動する」など、慎重にする。控え目にする。あやまちや軽はずみなことがないよう用心することの意味で用いる。

謹むは、うやうやしくかしこまるという意味で、他人に対する敬意を表す。
「謹んでお慶び申し上げます」「謹んでお悔やみ申し上げます」「謹んで承りました」など、「謹んで」の形で用いることが多い。

慎むと謹むの使い分けのポイントは、誰をどうするためなのかにある。
謹むは、他人を尊重するための言葉。
慎むは、本人が失敗しないための言葉。
ここでいう本人とは、自分に限らず、気をつけなければならない人のことである。

他人の言動に対する注意に「つつしむ」を使う場合は、相手に対する敬意ではなく、言われた本人が失敗しないための言葉になる。
そのため、「言葉を謹んでください」ではなく、「言葉を慎んでください」が正しい。


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