モンブランは、アルプス山脈の「モンブラン」に由来する名。
モンブランの原型は、アルプス山脈に近い、フランスのサヴォワ地方やイタリアのピエモンテ州などで食べられていた家庭菓子といわれる。
この家庭菓子は、甘い栗のペーストに泡立てた生クリームを添えたもので、イタリアでは「モンテ・ビアンコ」と呼ばれていた。
モンテ・ビアンコはアルプス山脈の「モンブラン」のイタリア語名で、モンテ・ビアンコもモンブランも「白い山」を意味する。
細い麺状の栗のクリームを絞った現在のモンブラン(フランス語では「Mont Blanc aux marrons(モン・ブラン・オ・マロン)」)は、パリの老舗カフェ「アンジェリーナ」が提供したものが初である。
イタリアのモンテ・ビアンコを発展させたモンブランがこの店で考案されたのは、パティシエの妻がイタリア人だったことからといわれる。