名古屋は、平安時代末期の荘園名として「那古野荘」で見えるものが最も古いが、その他「名護屋」「浪越」「名越」などとも表記されていた。
江戸時代には、「名古屋」と「名護屋」が併用されていたが、時代とともに「名古屋」の使用例が増え、明治2年(1869年)に尾張藩が名古屋藩に改称したことで表記が統一された。
名古屋の由来には、気候・風土がなごやかな土地の意味とする説。
崩壊地形を表す「なご」に、湿地を表す「や」で「崖下の湿地」の意味とする説。
高い波が押し寄せ、海岸を越える土地であるところから、「浪越」とする説。
荘園開発のために、主家に代わって労役についた農民の家屋で、「名子屋」の意味など諸説ある。