でんでんむしは、「出出虫(ででむし)」の変化した語で、「電電虫」や「出ん出ん虫(「出ん」は「出ない」の意)」ではない。
「ででむし」の「でで」は、「出る」の命令形「出よ」「出ろ」の意味の「出」を繰り返した言葉である。
「ででむし」から「でんでんむし」に転じたのは、童謡『かたつむり』に「でんでんむしむし かたつむり おまえのせなかはどこにある つのだせ やりだせ あたまだせ」とあるように、子ども達が口拍子に「でんでん」と言ったためであろう。
でんでんむしは「出出虫」の意味に由来するが、漢字はカタツムリの別名「蝸牛(かぎゅう)」の字が当てられる。