日向ぼっこの古形は「日向ほこり(ぼこり)」で、のちに「日向ぼくり」「日向ぶくり」「日向ぼこ」「日向ぼっこう」「日向ぼこう」「日向ぼっこ」などと訛った。
「日向ぼっこ」の最も古い例は、江戸中期の『俳風柳多留』である。
日向ほこりの語源には、誇るほど思う存分に日光に身をさらすことで、ほこりは「誇り」の意味。
ほこりは「ほこほこ(ほくほく)と暖かい」の意味。
焼くことを「ほこらす」と言うことから、日向の暖かさで体をあぶる意味。
日を浴びて惚けることから、「日向惚け在り(ひなたほうけあり)」が変化したなど諸説ある。
最後の「日向惚け在り」以外はいずれの説も考えられるが、平安時代の『今昔物語集』に「春の節になりて日うららかにて日向誇らせむ」とあることから、「誇り」に由来する説が有力と考えられる。