カレイの語源・由来

カレイの語源には、一方に眼がついており体の色も左右で色が異なることから、片割れのような魚の意味で「カタワレイオ(片割れ魚)」が変化したとする説がある、
しかし、これは古名を無視して考えられた俗説である。
古名は「カラエヒ(カラエイ)」で、これが転じて「カレイ」となった。
平安中期の『本草和名』にも、「加良衣比(カラエヒ)」とある。
「カラエヒ」の「エヒ」は魚のエイのことで、体が平たく形が似ており、カレイがエイの一種と考えられていたためである。
「カラ」は「枯れる」の意味で、体色が枯れた葉の色に似るところからであろう。
漢字の「鰈」にも、薄くて平らなといった意味がある「葉」の字が使われている。
「左ヒラメに右カレイ」と言い、ふつうは腹を手前にしたときに目が右側にくるのがカレイだが、ヌマガレイは左側に目がある。

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