おっかないの語源・由来

おっかないの語源には、「身の程知らずだ」「恐れ多い」という意味の形容詞「おおけなし(おほけなし)」が、促音化して「おっけなし」となり、「おっかなし」になったとする説。
形容詞「こわい」に感動詞「おお」が付いた「おおこわ」に、形容詞の接尾語「ない」が付いて「おおこわない」になり、音変化を繰り返したとする説がある。
この語が使われ始めた時代は、「恐れ多い」の意味で用いられた例が多く、意味的に「おおけなし」が近いため前者が有力と思われる。
ただし、「おおけなし」が変化して「おっかない」が成立するまでに、「おおこわ」が影響した可能性は考えられる。
「おっかない」は関西弁の印象をもつ言葉だが、関西ではあまり使われない。
江戸中期の方言辞典『物類称呼』では「武蔵近国の言葉」としており、元々は東日本で用いられた言葉のようである。

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