「紫蘇(シソ)」と「大葉」の違い

紫蘇(シソ)は、シソ科シソ属の植物の総称で、エゴマもシソの一種であるが、一般的には赤紫蘇や青紫蘇を指す。
赤紫蘇は、梅干しや紅しょうがの色付けなどに使われ、青紫蘇は、香味野菜として刺身のつまや天ぷら、刻んで薬味にも用いられる。

大葉と呼ばれるのは青紫蘇の葉で、大葉と青紫蘇の葉は同じものを指す。
同じものなのに「青紫蘇」と「大葉」と呼び分けられるのは、昔、青紫蘇の芽と葉を区別して販売するため、青紫蘇の葉を束ねたものを「大葉(オオバ)」という商品名で売り出したことがきっかけ。
その後、流通量が増え、「大葉」の呼称が世の中に浸透していったため、現在でも青紫蘇の葉を「大葉」として販売されているのである。

「大葉」と呼ばれるのは、食用の香味野菜として販売される時であって、植物として青紫蘇の葉を指す時には「大葉」と呼ばない。
また、青紫蘇のように葉が緑色のシソには、縮れのあるチリメンアオジソや、葉の表面が緑色で裏面が赤色のカタメンジソなどもあるが、「大葉」として販売されるのは、縮れもなく両面緑色の青紫蘇の葉である。

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