あっけらかんの語源・由来
あっけらかんの「あけ」は、口をぽかんと開けた状態のことで、中世には「開く」の連用形を撥音化した「あんけ」という副詞があった。「あんけ」に状態を表す接尾語「ら」が付いた「あんけら」が生まれ、更に接尾
あっけらかんの「あけ」は、口をぽかんと開けた状態のことで、中世には「開く」の連用形を撥音化した「あんけ」という副詞があった。「あんけ」に状態を表す接尾語「ら」が付いた「あんけら」が生まれ、更に接尾
うってつけは、文字通り「打って付ける」ことで、釘を打ち付けて木をぴったりくっつけることを表した。具体的な動作を表す言葉から、現代で用いられる「うってつけの仕事」のように抽象的な概念を表すようになっ
ぎこちないは、近世以降に見られる「無作法だ」という意味の「ぎこつなし(ぎごつなし・ぎごつなし)」が変化した語。「ぎこつなし」は、中古以降に見られる「無作法」の意味の「こちなし」と、漢語の「気骨」が
駆け引きは、戦場における作戦上の言葉で、隊の進退のタイミングをはかる意味であった。戦場用語で「駆け」は馬に乗って駆けることから敵に向かって攻め進むことを意味し、「引き」は馬の手綱(たづな)を引くこ
たちまちは、立ったまま事の成りを待つ意味の「立ち待ち」に由来する。現代のスピード感覚で言えば、立って待っている時間を「短時間」とは考えないが、「立ち待ち」は旧暦17日の夜の月(特に、旧暦8月17日
あわよくばの「あわ」は、古く「あわい」や「あい」と呼ばれていた「間」のこと。「あわよくば」は「あわいがよければ」で、「時間的な間(ま)が良ければ」「都合が良ければ」という意味となる。このように
唐突は、「突き当たる」を意味する漢語に由来する。唐突の語源は、唐の国が突然何かをしたからと考えられることもあるが、原義が「突き当たる」であるから、「不意」の意味で国名と絡めて考えることは出来ない。
てんやわんやは、「てんでん」と「わや」の合成語と考えられている。「てんでん」は「手に手に」もしくは「手々」が転じ、「各自」「銘々」の意味になった語で、「各自が思い思いの行動をする」意味の「てんでん
目白押しは、小鳥のメジロの習性から生じた言葉。鳥のメジロは、秋から冬に群れをなして木に止まる習性があり、メジロが押し合いへし合い木に止まることを「目白の押し合い」と言っていた。そこから、大勢が
掛け替えは「かけかえ」とも言い、「いざという時に代わりとなるもの」「予備として用意しておく同種のもの」を意味する。それが無いのであるから、「この上なく大切な」という意味で、「かけがえのない人」や「
図星は、矢の的の中心に描かれた黒点のこと。この図星を狙って弓で矢を射るところから、急所や狙いどころの意味となった。さらに、思惑や指摘などをピタリと当てる意味でも、図星は用いられるようになった。
やんちゃの語源には、二つの説がある。ひとつは、子供が言うことを聞かない時に発する「嫌じゃ(いやじゃ)」が訛って、「やんちゃ」になったとする説。もうひとつは、「脂(やに)」は粘って扱いにくいこと