一富士二鷹三茄子の続きとそれぞれの意味

一富士二鷹三茄子の意味と由来

一富士二鷹三茄子は、昔から初夢に見ると縁起が良いとされるものです。
この順で縁起が良いといわれるようになった由来は、駿河国の名物を並べて、日本最高峰の富士山、富士に棲む名鳥の鷹、他国よりも早く産出する初茄子からといわれています。
他にも多くの説があり、駿河国の名物を高い順に挙げ、富士山、愛鷹山、初茄子の値段から。
徳川家康が、富士山、鷹狩り、初茄子を好んだことから。
富士山は日本最高峰、鷹は賢くて強い鳥、茄子は実がよくなり子孫繁栄に通じることから。
掛け言葉で、富士は「無事」や「不死」、鷹は「高」や「貴」、茄子は事を「成す」に通じることからといった説があります。

一富士二鷹三茄子の続き

一富士二鷹三茄子の続きで、最もいわれているのは「俚言集覧」にも掲載のある「四扇五煙草六座頭(しせんごたばころくざとう)」です。
四の扇は形が末広がりで、子孫繁栄や商売繁盛に繋がることから。
五の煙草は煙が上へ昇り、運気上昇に繋がることから。
六の座頭は剃髪した琵琶法師を指していて、「毛がない」が「怪我ない」に通じることに由来します。
また、富士と扇は末広がり、鷹と煙草は上昇、茄子と座頭は毛がないというように、「一富士二鷹三茄子」と「四扇五煙草六座頭」は、それぞれに対応しているともいわれています。

他にもある一富士二鷹三茄子の続き

その他の一富士二鷹三茄子の続きには、「四葬礼に五雪隠」「四葬式五雪隠」「四雪隠五葬式」「四葬礼五糞」「四に葬式五に火事」「四葬式五火事」などがあります。
「葬礼・葬式」「雪隠・便所・糞」「火事」は、いずれも縁起の良い初夢とは思えませんが、「夢は逆夢」の考え方からなのかもしれません。

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