アイロンは、「鉄」や「鉄製の道具」を意味する英語「iron」のこと。
日本に英語が入り始めた幕末頃には、綴りに引かれて読み誤った語が多かった。
「iron」も「アイレン」や「アイロン」などと読まれており、その読みが道具名として固定したことで「アイロン」となった。
アイロンに似た道具は日本にも古くからあり、「火熨斗」と呼ばれていたため、洋式の道具(アイロン)は「西洋火熨斗」とも呼ばれていた。
同じ「iron」に由来する言葉でも、ゴルフの「iron」は英語風に「アイアン」と読む。
これは、日本にゴルフが入った明治中頃には、英語の発音がある程度正確になっていたためである。