「破竹」の意味は、竹を割ること。
竹は一節割れ目を入れると、あとは一気に割れていくことから、竹を割るような勢いで進むことを「破竹の勢い」と言うようになった。
出典は、『晋書』杜預伝。
晋が呉に攻め込み、都近くまで迫ったが、蒸し暑い雨季に差し掛かったため、指揮官たちは疫病を恐れ、涼しくなるまで待ってから攻め込もうと意見した。
そんな中、杜預だけは「今の勢いならば、竹を割るがごとし」と攻め進むことを主張し、その意見に従って攻め進んだところ、晋は呉を滅ぼすことができたという。
この故事では、最初に力を入れるだけで、後は物事がスムーズに進んでいくことを「破竹」にたとえているが、現代では、物事が進む勢いが盛んなことに重点を置いて、「破竹の勢い」と用いられる。