伊丹市の語源・由来

伊丹の名は、平安末期に「伊多美」で見え、鎌倉時代以降「伊丹」と記すようになるが、奈良時代には「板見」と記した例もある。
応神天皇の時代、呉の国から織姫が渡来し、機織りや裁縫の技術を伝えたといわれる。
このことから、「糸を績む土地」の意味で「糸績(いとうむ)」が転じて「いたみ」になった説や、機織りのために養蚕が盛んだったことから、クワ科の植物「イタビカズラ」の古名「イタビ(木蓮子)」が転じたなど、伊丹の由来には機織りに関連づける説がある。

その他、細く入り組んだ入江の奥にある土地の意味で、「糸海(いとうみ)」の転訛。
猪名川の南北に架けられた板の橋に由来し、「イタカミ(板上)」の転訛。
川沿いの崩れやすい所の意味で「イタ(崩壊地形)・ミ(接尾語)」や、段丘の上の意味で「イタ(崩壊地形)・カミ(上)」の転など、伊丹の由来には多くの説がある。

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