ちんちくりんの「ちん」は、「ちく」を重ねて「ちくちく」とした際に変化したもので、「つんつるてん」や「キンキラキン」などと同じ語構成。
ちんちくりんの「り」は「はっきり」「しっかり」などのように副詞をつくる接尾語で、最後の「ん」は音調を整えるためのものである。
ちんちくりんの軸となる「ちく」は、わずかなことや、小さいことを表す語。
「ちく」を形容詞化した語には、「小さい」「ちっぽけ」を意味する「ちくい」という語がある。
また、針などを繰り返し刺す「ちくちく」は、元々、細やかであるさまや、細切れに行われるさまを意味し、「ちくり」も元々は「わずか」「少し」の意味であった。
ちんちくりんの語が見られる以前には、「ちんちく」「ちんちくち」などの語形もあった。