はしたないの語源・由来

はしたないは、数が揃わないことや半端なことを表す「はした」に、形容詞をつくる接尾語「ない(古くはナシ)」が付いた語で、元々は「中途半端なさま」をいった。
そこから、「どっちつかずで収まりが悪い」「きまりが悪く、いたたまれない」という、自身の恥ずかしい感情を表す語として用いられるようになった。
さらに転じて、「行儀が悪い」「見苦しい」といった、相手の態度に対して抱く不快な感情を表すようになった。
これが現代の「はしたない」の用法に繋がる意味の変化だが、これらの意味以外にも「迷惑だ」「厄介だ」「むごい」「そっけない」「物事の程度が甚だしい」「大したものだ」など、「はしたない」は様々な意味で使われていた。

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