ぶどうの語源・由来

ぶどうは、古く中国から渡来した植物で、漢語の「葡萄」に由来する。
漢語の「葡萄」は、中央アジアのフェルガナ地方(現在のキルギスタン・ウズベキスタン)の言語で「ぶどう」を意味する「budaw」を音訳したものである。
この語はギリシャにも伝わり、ギリシャ語では「bortus」という。

漢語の「葡萄」が日本に入った頃は、「えび」と読まれることが多かった。
日本には古くから、ヤマブドウやエビヅルが自生し、それらが「えび」や「えびかづら(えびかずら)」と呼ばれていたためである。
中国から渡来し、現在「ぶどう」と呼んでいるものは「ヨーロッパブドウ」のことで、厳密には「えび」や「えびかづら」とは異なるものであった。

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