墨田区は、昭和22年(1947年)、向島区と本所区が合併して誕生した。
墨田の地名は合併時の新命名で、隅田川堤の通称である「墨堤」の「墨」と、「隅田川」の「田」から名づけられた。
隅田川堤の通称が「墨堤」であるのは、貞和2年(1346年)から江戸期まで、「隅田」を「墨田」と表記していたためである。
ただし、「隅田」の語源は、荒川河口の陸地の隅であることから「隅田」か「州田」の意味と考えられ、「墨」に語源的な意味があるとは考えられない。
また、区名の由来は古名の復活ではなく、新命名として扱われている。