お家芸の語源・由来

古くは「お家の芸」と言っていたものが、略されて「お家芸」となった。
お家芸は、能・狂言・歌舞伎・浄瑠璃などの伝統芸能で、宗家や家元の家に代々伝わる独自の芸のことで、歌舞伎でいえば市川家(成田屋)の『勧進帳』がそれにあたる。
現代では、代々伝えられた芸でなく、個人が得意とする独自の芸にも「あの人のお家芸だ」と使われるようになった。
また、得意な「芸」を言った言葉だが、ジャンルを問わず「得意とする事柄」を表すようになり、「柔道は日本のお家芸」のように「国」を「家」に見立てた使われ方もするようになった。

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