みなとの「み」は「水」、「な」は古い連体助詞で「の」、「と」は「門」で、港は「水の門」という意味。
『古事記』や『日本書紀』では、「水門」と表記されている。
元は、川や海などの水の出入口を「みなと」と言ったが、海が陸地に入り込んで船の停泊に適した場所を指す言葉としても使われるようになり、現在では、その意味で多く使われるようになった。
漢字「港」の「巷」は、「己(人の伏せた字)」と音符「共」で、「突き抜けて通る」「通路」という意味がある。
「水」+音符「巷」で、「水上の通路」の意味から、船が出入りする水路のある「みなと」を表すようになった。
「湊」の「奏」は、「お供えの獣の体」と「両手」からなる会意文字で、供え物を集めて神前に向ける意味から、ある方向に集まることを意味する。
「水」+音符「奏」で、水路がその方向に向けて集まる場所を表す。